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素直 - 僕らの歳時記

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素直

常々、自分を表現する趣味を持つことは素敵なことだと思っています。俳優の片岡鶴太郎さんは、墨彩画に出会い自分の表現のひとつとしています。その片岡鶴太郎さんの「墨彩画入門」っていう本をペラペラとめくっていると、ある部分で手が止まりました。

「筆の止めどころを知る」

「自分の描きたいモチーフそのものと対峙して、自分の感じたところで筆を進めている分にはいいんですが、客観的にそれを見て、ここが足りない、あそこが足りないと思って書き足してしまうと、止めどころが分からなくなってしまう。それは自分がどう感じたかという気持ちを素直に絵にするということとは違ってきてしまう。絵を説明してしまうことになる。」

と鶴太郎さんは言います。

「客観的な眼を持つことも大事なことですが、見たまま感じたままのストレートな気持ちを解説するようなことをしてはいけないと思うんです。」

常に、その主観と客観の狭間のところで、自分の感じた思い、感動を告白するところで止めておく。結局、絵を描くということは、自分自身と対峙すること、自分の心の高まりと真摯に向き合うことなのです。

鶴太郎さんは、NHK「課外授業ようこそ先輩」という番組企画で小学生に絵の楽しさを知ってもらおうという授業を行いました。

その中で、自分の利き手と反対の手で描くことをしました。すると、みんな利き手でない手で描いたほうが、スケールの大きいのびのびとした絵になったようです。

利き手のようにままならないことによって、うまい具合に描いてやろうという事ができなくなるから、それだけ作為的なものが削がれていく、本能に近く自然なものが描けるのだそうです。

また、墨彩画の村上豊先生もこう言っています。

「絵はうまく描こうとしないことだよ。下手なんだけど何か味があっていいなぁ。何か心が打たれるよ。っていうものがいい。うまいから感動するかっていうと、そういうもんじゃない。うまく描きすぎていると、ちょっと説明的だったりする。」

見たまま感じたままのストレートな気持ちを解説するようなことをしてはいけない。うまく描こうとしないこと・・・。

それは、人の心でも同じです。

色々と飾らない素直な心に出会うと感動するし、純粋な気持ちって心を動かします。人に気持ちを伝えようとする時、色々と説明するよりも、ストレートにぶつけるほうが、気持ちが伝わったり、人(の心)を動かしたりしますよね。

松下幸之助さんは、素直な気持ちをこのように言っています。「私心なく、くもりもない心というか、ひとつのことにとらわれずに、物事をあるがままに見ようとする心といえるでしょう。」普段、私たちは色々と着飾るように、自分の心にも衣を着せてしまいがちになります。飾らない素直な気持ち。みんなが持ち続けたいものですね。

参考文献等

  • 写真「ふくいウェブ」(2007/04/15撮影)
  • 「墨彩画入門」片岡鶴太郎 角川oneテーマ21
  • 「素直な心になるために」松下幸之助 PHP文庫

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最終更新時間:2007年04月22日 02時14分58秒

by ふくいウェブ - 株式会社ふくいコミュニケーションズ - ふくいウェブコミュニケーションズ

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