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時間感覚 - 僕らの歳時記

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時間感覚

子どもの時は、1日がもっと長かったのに

「子どもの時は、1日がもっと長かったのに…。」「1年たつのが何て早いんだろう…。」

そう思ったことありませんか?

子どもの頃って、1日が長く感じたのに、年々、1年が早く感じる。なぜなんでしょうか?

私たちの脳の奥底にある視交叉上核と呼ばれる細胞群は、昼に活発に動き、夜静かになるのですが、この細胞群の中の発信器役の遺伝子が働いて、心拍数や血圧、体温が変化するそうです。この遺伝子が振動することによって、代謝が盛んになったり緩やかになったりして、体内時計を動かす基盤となっていているといわれています。

身体が元気で代謝が活発だと、心理的な時間も速くなり、物理的な時間が1分しかたってないのに、心理的な時間は、1分30秒位進んでいるように感じたりします。つまり、物理的な時間の流れを遅く感じるのです。また、代謝が落ちているときには、心理的な時間も落ちて、物理的な時間の1分が30秒位に感じ、時間のたつのを早く感じてしまうようです。これは、病気や疲れている時も同じで、代謝が落ちているので心理的時間が遅くなります。

どうも人の身体は、年齢を重ねるにつれて代謝も落ち、心理的時間がゆっくりとなり、相対的に実際の時間が以前より早く流れるように感じてしまうようです。だから、子どものときよりも、大人になるにつれて、時間がたつのが早く感じるようになるのです。

時間を早く感じるのは老化の証拠?

と、いうことは、時間のたつのを早く感じるということは、老化の証拠!なのかも知れません!?

また、生活環境や生き方も、心の時間の動きを調整しているようです。子どもの頃は、学校や家庭でも、たくさんのイベントがありました。生活の中でも遊びの中でも、新しい発見があって充実感がありました。この充実感が、時間の進みを遅く感じさせるのです。

家と職場との往復で、たまに休みがあってという単調な生活をしているのと、毎日新しい刺激やイベントがあるのとでは、感じる時間の長さが明らかに違ってきます。今のあなた、そして現代の子どもたちは、どうでしょうか?

身体の代謝と心理

どうも、時間感覚のキーワードは「身体の代謝と心理」のようです。

健康な心と身体で、代謝をアップさせて、毎日活き活きと刺激的に、イベントや新しいことを経験して、少しでも子どもの頃の時間感覚を取り戻したい…ものです。

「1分間健康チェック」 …(「大人になると、なぜ1年が短くなるのか?」より)

心理的時間を計って、代謝状態をチェックするというものです。

時計を見ないで心の中でも数を数えないで、自分の感覚で1分間を測り、実際の時計の時間と、どのくらいずれがあるかを測定してみる方法です。

毎日決められた時間に、主観的1分間を測定してみると健康管理につながります。

代謝が落ちていると、主観的1分間が長くなり、不健康な状態であるというひとつの目安となります。

1分が過ぎていても、毎日平均であれば、問題ありません。

生物学的時間

一人ひとりが異なる心理的時間、違う時間感覚の中で生きているともいえますが、生物の世界では、生物それぞれに違った「時間」の世界を生きているようです。これについて、生物学者の本川達雄さんがこのように言っています。

心臓が脈打つ速度は動物によって異なっていて、基本的に大きい動物ほど心臓はゆっくり打つ脈を打っています。動物が一生に打つ心臓の回数は、どの動物もだいたい同じ約150億回。このような事実から、おのおの動物は「異なる時間(スピード)」を生きていると考えるべきではないか。

生き物は、心臓の鼓動に代表されるように、それぞれに固有の「リズム」をもっていて、それが、その動物にとっての「時間の流れ方」の基礎となっています。ネズミの時間は早く、ゾウの時間はゆっくりと流れているのです。例えば、物理的時間である「1時間」をとってみても、ネズミとゾウにとってのそれは、まったく「違う長さ」の時間といえるでしょう。これを「生物学的時間」といっています。生き物にはそれぞれの生き物の時間があるのです。

この時間が違うもの同士がそれぞれ相手を見ると、例えばゾウとネズミでは、ゾウは極度にゆっくりした動作で、ネズミから見れば止まって見えたり、ゾウからネズミを見れば、すばやい動作で見えなかったりするのでしょう。

加速装置とタイムマシン - SFの世界

余談ですが、この状態はまるでSFの世界に出てくる「加速装置」を見るようです。これは、サイボーグやアンドロイドなどに搭載される、架空の機体制御システムで、知覚・思考・運動速度を高速化し、相手に見えないほどのスピードで行動することがてきるというものです。「加速装置」を使用している時は、相手が止まっているように見え、逆に相手からは高速すぎて見えなくなります。日本では、石ノ森章太郎さんの「サイボーグ009」で知られています。

物理的時間が1時間でも、動物それぞれで時間の流れ方に違いがあって、1時間が50分に相当したり、1時間10分に相当したりするようですが、同じように進む時間を人工的に変えることで、時間を移動するというタイムマシンが完成したらしい…のです。(??)

ロシアの科学者 ワジム・アレクサンドロヴィッチ・チェルノブロフ(1965年〜 モスクワ航空大学 宇宙工学)が設計したタイムマシンは、ロシアの有名な人形に似て、多面体の球状で4〜5段に入れ子になっていて、電磁場の作用を使うようです。試作品は1988年に完成し、原子時計を使って外部と内部の時間を測定すると、外部で24時間の間に内部では23時間59分24秒であったといいます。

その後、実験を繰り返し、もっとも顕著な成果は24時間の間で12分の差が記録されたといいます。この成果は、1996年にサンクトペテルブルグで開かれたシンポジウムで発表され、その時までには、タイムマシンは時間を前向きにも後ろ向きにも移動ができるようになっていたようです。

このタイムマシンは、内部の時間の進み具合をコントロールするもので、2003年には、30分間ではありますが、人間がタイムマシンに入って実験したといいます。被験者は、奇妙な感覚に陥り、時間が消えて「折りたたまれた」ように感じたと報告しています。この実験の真偽は分かりませんが、第三者による検証、再現性の実験が必要でしょう。

このタイムマシンはまるで竜宮城のようなもので、浦島太郎が竜宮城に3年いた間に、地上では300年経っていたという感じですね。でも、はたして浦島太郎は、幸せだったのでしょうか?

過去を思い出し、未来を夢見ることはできても、私たちを取り巻くのは、「現在」という時間だけです。身体を構成する全ての細胞は、新陳代謝によって新しい細胞に生まれ変わって、約11年周期で入れ替わるといわれています。つまり、11年前とでは物体として完全に違う存在になっています。人間は、新陳代謝を繰り返し、昨日とまったく同じ人間ではありえないのです。

確かなのは、今を生きる私たちは、「現在」という時間に触れているという事なのです。大切なのは、現在を充実して生きていくことなんですね。

■松尾芭蕉  奥の細道 「序文」

月日(つきひ)は百代(はくだい)の過客(かかく)にして、行(ゆき)かふ年も又旅人也

(月日は永遠に旅を続ける旅人であり、来ては去り、去っては来る年もまた同じように旅人である。)

参考文献等

  • 「大人になると、なぜ1年が短くなるのか?」一川誠×池上彰 宝島社
  • 「タイムマシン開発競争に挑んだ物理学者たち」ジェニー・ランドルズ・著 伊藤文英・訳 日経BP社

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最終更新時間:2007年09月14日 11時29分49秒

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